卒論、文系の例ってどんなものだろう？
「卒論、文系の例ってどんなものだろう?」
卒業論文、通称"卒論"。特に文系の学生にとって、この2語は思わず胃がキリキリするほど怖い存在かもしれません。理系の専門的な実験や調査と比べると、内容が分かりにくいからでしょう。でも大丈夫、卒論のテーマ選びから書き方まで、ここにいくつかの具体例を挙げてみましょう。
文学部であれば、「○○作家の作品にみる恋愛観の変遷」とか「○○の小説における登場人物の心理分析」など、作家や作品を掘り下げるのが一般的です。教育学部なら「児童文学における性差の描写」とか「学習指導要領の変遷と教育観の変化」といった、子どもの成長や教育制度にスポットを当てるのがいいかもしれません。
歴史学を専攻する人は、「○○時代の庶民生活から見えてくるもの」「戦争が与えた○○地域への影響」など、資料を読み解きながら新たな視点を提示することが求められます。
哲学者を志す人は、「○○思想家の世界観の形成過程」「倫理観の変遷からみえる近代社会の特徴」のように、思想や概念を掘り下げる長文になるでしょう。
このように、データや数値ではなく、作品や思想、社会現象などを分析し、自身の見解を示すのが文系の卒論のスタイルです。テーマが決まれば、図書館に足を運び資料を読み漁り、ゼミの先生や先輩に意見を求めながら、地道に構想を練り上げていきましょう。
卒論は大変な作業かもしれません。でも、これを機に、自分の関心のあるテーマについて、思う存分掘り下げることができます。周りに相談し、しっかり計画を立てながら、着実に前に進めば、卒業できた時の達成感は格別でしょう。あきらめずに頑張ってくださいね!
