卒論で苦労したことって書いてもいいんだっけ?
卒論で苦労したことを書くかどうかについては、基本的には考察や謝辞の部分で間接的に触れることができますが、**「結果」や「考察」**のメイン部分では避けた方が良いです。卒論は学問的な成果を示すものであり、感情や個人的な苦労を強調する場ではありません。ただし、以下の方法で苦労したことを表現することは可能です。
1. 謝辞で触れる
謝辞は、指導教員やサポートしてくれた人々に感謝を述べるセクションですが、その中で「苦労した点」を少し触れることができます。例えば、「研究を進める中で、〇〇という問題に直面しましたが、○○先生の助言により解決できました」といった形で書くことができます。
2. 方法論で触れる
もし実験や調査が進まなかったり、思うようなデータが得られなかった場合、その理由や苦労した点を方法論の部分で説明することが可能です。例えば、「実験中に〇〇の問題が発生し、最終的に〇〇の手法に切り替えました」といった形です。
3. 考察で間接的に触れる
結果や考察の部分で、得られた結果が予想と異なる場合、その原因として「苦労したこと」や「思うようにデータが集められなかったこと」を言及することはあります。ただし、この場合もあくまで学問的な視点で説明するべきです。例えば、「データ収集に時間がかかり、いくつかの変数が抜け落ちている可能性があるため、今後の研究でその点を検討する必要がある」といった具合です。
4. まとめの部分
卒論の結論部分やまとめでは、学んだことや今後の課題として苦労した点に触れることができます。例えば、「研究を通じて〇〇の重要性を実感したが、データ収集の段階で苦労したため、次回は異なる方法を試みるべきである」といった形です。
注意点
苦労の内容は簡潔に:苦労した内容を長々と述べるのは避けましょう。卒論は学問的な成果を示すものであり、感情的な要素や愚痴は不要です。
問題解決のプロセスに焦点を当てる:苦労したことがあったとしても、それをどのように克服したかを示すことが大切です。
つまり、苦労したこと自体を直接的に書くよりも、その中で得た経験や学びを学問的に表現する方法が適切です。