卒論の見出しって何？どう作る？
卒論の見出しは、論文の構成を示す重要な要素です。見出しを適切に使うことで、読者が論文の内容を理解しやすく、論理的に流れを追いやすくなります。見出しは、論文全体を整理し、各セクションの内容を簡潔に表すための指標となります。
見出しの役割
論文の構造を示す：見出しを使うことで、論文全体の流れや構成が明確になります。
読者にわかりやすくする：重要なポイントや章ごとの内容を短く示すことで、読者が理解しやすくなります。
研究の論理的な流れを強調する：見出しを使って、各セクションがどのように繋がっているかを示すことができます。
見出しの作り方
論文の大まかな構成を考える 卒論の一般的な構成は以下のようになります。この大枠を基に、見出しを作っていきます。
序論（イントロダクション）：研究の背景や目的、問題設定
文献レビュー（先行研究）：関連する研究のまとめと自分の立場
研究方法：調査・実験・分析方法の説明
結果：研究の成果や発見
考察：結果を踏まえた分析と解釈
結論：研究の総括と今後の課題
見出しのレベルを決める 見出しには、大見出し（章のタイトル）と小見出し（節や項目のタイトル）があります。それぞれ、論文内の内容に応じて階層的に作成します。
大見出し（章）：例えば、「第1章 序論」など、研究全体の大きな流れに対応する見出し。
小見出し（節、項目）：例えば、「1.1 研究の背景」「1.2 研究目的」など、各章の中の詳細な内容を示します。
見出しの例：
第1章 序論
1.1 研究の背景
1.2 研究の目的
1.3 研究の意義
第2章 文献レビュー
2.1 先行研究の概要
2.2 研究の問題点と課題
第3章 研究方法
3.1 調査方法
3.2 分析手法
第4章 結果
第5章 考察
第6章 結論
見出しは簡潔に表現する 見出しはあくまで内容を端的に表現するものであり、長すぎない方が良いです。文章のように細かく書くのではなく、要点を簡潔に伝えます。
悪い例：「本研究では、過去の調査結果をもとに、現代社会における若者のインターネット使用状況に関して分析を行った。」
良い例：「若者のインターネット使用状況」
論文の流れに合わせて作成する 見出しは、読者が論文を読み進めやすくするための道標となります。各章や節が順番に、論理的に繋がるように作りましょう。
一貫性を保つ 見出しは一貫性が大事です。書き方やスタイルを統一することで、論文が整然として読みやすくなります。たとえば、すべての章タイトルを「第1章」形式にし、小見出しも番号付きで整えるなど、規則を守ります。
適切な書式を使用する 卒論には、見出しに関する規定があることが多いです。例えば、大学によっては見出しの書式やフォントサイズ、段落番号の付け方などが指定されている場合がありますので、そのルールに従ってください。
見出し作成時のポイント
論文の内容に基づく見出しを作る：テーマや研究内容に即した見出しを作り、各章がどのように関連しているかを意識します。
読者目線を意識：見出しを見ただけで、論文の内容や流れがわかるように工夫しましょう。
見出しごとに必要な情報を整理する：各見出しに対して、どのような内容を盛り込むかを前もって整理しておくと、スムーズに執筆できます。
まとめ
卒論の見出しは、論文の構成を示す重要な部分です。適切に見出しを設定することで、内容が整理され、論理的にわかりやすくなります。見出しは簡潔であり、かつ各章や節が連携して論文全体を構成するように心掛けましょう。
卒論の「はじめに」は、研究の背景や目的を簡潔に説明する部分です。この部分では、研究がどのような問題を解決しようとしているのか、なぜその問題が重要なのかを明示します。また、研究の概要を示すことで、読者が論文全体の流れを把握できるようにします。
